ジャカルタであれだけ見かけたバイクタクシーを見かけないチルボンでは、ちょっとした移動をベチャと呼ばれる自転車タクシーで行う人が多い。町のあちこちでベチャを見かけるのだ。チルボン駅の真ん前にも何台ものベチャが停まっていたし、ジャラン・シリワンギという大通りを歩いていると客を載せたベチャが何台も走っていて、道路脇で客待ちをしているベチャもあった。もちろん、ここカノマン市場の入り口にも何台もベチャが停まっていた。さらには市場の裏側にもベチャが停まっていた。
入り口とは打って変わって裏側は穏やかな雰囲気だ。あまり人通りがない。ここを通って市場から帰る人はあまりいないようなのだけれど、それでもベチャが何台もキッチリと並べられていた。客が来たらいつでも出発可能な状態だ。でも、不思議なことに運転手の姿はどこにもない。どこか近くの屋台などでのんびりしながら客が来るのを待っているのだろう。
いつのまにか動力が馬から人間に変わってしまっているけれど、ベチャの語源は中国語の「馬車」(Be Chia)だという。南アジアで目にするリクシャーは日本語の人力車が語源だと言われているのに対し、インドネシアのベチャは中国語が起源なのだ。
2021年1月 インドネシア 乗り物 | |
ベチャ チルボン 車輪 |
No
11795
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年01月23日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF