チルボンのジャラン・シリワンギという大通りを進んでいた。途中に大きなショッピング・モールが現れるものの、この場所が町の中心地とは思えない。ショッピング・モールの中も特別に賑わっているわけでもないし、その周辺も賑わっているわけでもない。ただ買い物客を目当てに客待ちしているベチャが通り沿いに停まっていただけだった。
その中にベチャではない自転車も停まっていた。荷台には大きな黒いビニール袋が置かれていた。脇には帽子をかぶった若い男が立っていて、袋の中にあるものを出そうとしていた。何が出てくるのかと、ちょっとワクワクしながら眺めていたら、出てくたのは大きな氷の塊だった。男は氷屋なのだった。
1月とはいえ、ジャワ島は結構暑い。その中で、冷凍装置の付いた荷台のあるトラックでもなく、少しでも熱が伝わらないように発泡スチロールの中に入れるわけでもなく、氷屋はビニール袋に氷を入れて客先に運んでいるのだった。客先に届ける前に結構な部分が溶けてしまうような気がしてしまうけれど、この辺りではふつうのことなのだろうか。よく分からない。そういえば、メキシコシティで見かけた氷屋も自転車の荷台に氷を直に載せて運んでいた。
2021年1月 インドネシア 人びと | |
帽子 チルボン 氷 青年 |
No
11777
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年01月05日
更新日
2024年07月15日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF