ジャカルタでは住宅街の中にある市場の端でしか客待ちをしていなかったベチャも、ここチルボンでは大きなショッピングモールの真ん前に自転車を駐めて大手を振って客待ちをしていた。写真のちょび髭を蓄えた男性も、そのようなショッピング・モールの前で客待ちをしていたひとりだ。ここでは買い物を終えた人たちはベチャという自転車タクシーで移動するのが一般的のようだ。
町中で多くのベチャを見かけるのとは対照的に、ここではGrabやGojekなどの配車アプリのドライバーをほとんど見かけない。あれだけ多くのドライバーをジャカルタの町で見かけたのがまるで嘘のようだ。ここチルボンはジャカルタから300キロくらい離れた町だけれど、その利用状況はかなり異なるようだ。Grabのホームページを見ると(2020年12月現在)、チルボンの町も営業エリアに含まれている。でも、Grabのロゴを付けて走っているバイクもGojekのロゴを付けて走っているバイクもどちらも見かけなかった。
そのような違いはそもそも、ここチルボンとジャカルタでスマホの普及率が違うのが原因かもしれない。ジャカルタではひとり一台持っているのが当たり前だったスマホも、ここではそうではないように見える。写真の中で笑顔で親指を立ててくれた男も、やはりスマホを持っていないようだった。本を読むわけでもなく、新聞を読むわけでもなく、ただただ客が来るのをしゃがみながら待っていた。
2021年1月 インドネシア 人びと | |
帽子 チルボン 客待ち 口髭 リクシャワラー 無精髭 サムアップ |
No
11779
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年01月07日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF