携帯電話を握りしめていた男

道端で携帯電話を握りしめていた男
インドネシアのチルボンで撮影 オザワテツ

携帯電話を握りしめた男は仕事の連絡が来るのを待っているようだった

路地を抜けると、そこは道端に木々が植えられているちょっと大きな通りだった。しかし人通りは少ない。のどかな通りだった。右に進むか、左に進むか、考えていると道端に男が腰を下ろしているのに気がついた。

男は道端に設けられたガードレールにもたれてのんびりとしていた。誰かが来るのを待っているようにも見え、何もしていないようにも見える。近寄ってみると、携帯電話を手に握りしめていた。いつ携帯に連絡が来てもすぐに反応できるようにしているようだ。

その様子からすると、男はバイクタクシーの運転手なのだろう。奥に見えるバイクは男の愛車で、男は道端で携帯電話を握りしめながら仕事が入ってくるのを待っていたのだ。そうだとすると、誰かが来るのを待っているようにも何もしていないようにも見えた第一印象は、あながち外れていない。男は何かをするわけでもなく、携帯電話に連絡が来るのを待っていたのだ。

ポロシャツの肩の辺りは、まるで揃えたかのようにガードレールと同じ色だ。そう思いながら男にカメラを向けると穏やかな微笑みを返してくれた。

ENGLISH

チルボンってどこ?

PHOTO DATA

No

11829

撮影年月

2020年1月

投稿日

2021年02月26日

撮影場所

チルボン / インドネシア

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF