地下鉄の雙連站の上に設けられた公園を歩いていると、道端に寺院が現れた。見るからに中国様式の寺院だ。原色で彩られた建造物はゴチャゴチャと装飾が施されていて、寺院の前には赤い提灯が掲げられていた。
ゴチャゴチャしている雰囲気に惹かれて、僕は境内に入っていく。ここは学問の神様が祀られている文昌宮という寺院だった。祀られている文昌帝は中国で信仰されている学問や科挙の神なのだという。日本でいうところの菅原道真公みたいなものか。地元の人から信仰を集めているらしいけれど、境内に参拝客はほとんどおらず閑散としていた。訪れたのは7月で台湾の受験シーズンではなかったからかも知れない。
ガラガラの境内でぼんやりとしているうちに、香炉の前に参拝客が現れた。両手に日本ではあまり見かけない長い線香を持っていて、ひとりで黙々と参拝をし始めた。この女性は季節外れの試験を受ける予定があるのかも知れない。
2019年11月 町角 台湾 | |
装飾 線香 提灯 扁額 台北 寺院 参拝客 |
No
11300
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年11月29日
更新日
2023年09月29日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85