ジャカルタにある大史廟のお堂に祭壇がいくつも設けられていて、神様があちらこちらに祀られていた。狭いお堂は神様で混み合っている。ジャカルタに配置のマナーがあったら、上座とか下座とかで揉めてしまいそうなくらいだ。大勢の神様がいる反面、この寺院はそれほど著名な寺院ではないようで参拝客の数はそれほど多くはない。
途切れることなく参拝客が境内に入っては来るものの、お参りを終えた人はとっとと寺院の外へと出ていくので、一度に大勢の参拝客が境内に留まっていることはあまりない。とはいえ、時にはお目当ての神様が同じ人が同じ時間に来てしまうこともある。
この時も参拝客がバッティングしてしまったようだった。薄暗いお堂の壁際にあった祭壇の前は狭いにもかかわらず、男女が同時に訪れていた。少しだけ先にやって来た赤いシャツの男は目を閉じながら線香を頭上に掲げてお参りしていて、その背後では後からやって来た緑色の服を着た女性がタオルで手を拭きながら男性のお参りが終わるのを待っている。このふたりのお目当ては同じ神様のようだ。でも、祭壇が小さいので同時にお参りするにはちょっと狭かった。
2020年6月 インドネシア 人びと | |
蝋燭 線香 ジャカルタ 祈る 寺院 参拝客 |
No
11559
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月09日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF