台北にある龍山寺のご本尊は観音菩薩だ。ということは仏教寺院なのだけれど、狭い境内には仏教以外の神様も祀られている。ここでは仏教と道教などの土着の宗教の習合が行われている。お参りする方からしてみると、神様が仏教のものだろうと道教のものだろうと御利益さえあればどうでもいいのだ。現金なものだ。
広くない龍山寺の境内にはあちらこちらに祭壇が設けられていて、それぞれ別の神様が祀られていて、異なる御利益を謳っている。参拝に訪れた人たちは自分が求めている御利益を謳う神様の前でお参りをするのだ。
ウロウロ境内を歩いているうちにやって来た祭壇の前でも目を閉じてお参りしている参拝客がいた。真剣にお参りしている人びとの姿を見ていると、何をお祈りしているのか気になってしまう。祀られている神様ごとに御利益が異なるとはいえ、祭壇にその御利益が書いてある訳でもない。そのため僕のような門外漢にはどの神様がどのような御利益を謳っているのか判断するのは難しい。しかし地元の人には自明のようで、迷うことなく目的の神様の前に赴いていた。
2019年11月 人びと 台湾 | |
線香 龍山寺 真面目 台北 寺院 参拝客 |
No
11265
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年11月04日
更新日
2023年10月10日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85