日本のお寺だと本堂の中に祀られているのは、御本尊とその両脇にご本尊が従えている神様くらいだ。でも東南アジアにある中国寺院にはお堂の中にいくつも祭壇が設けられていることが多い。沢山の祭壇が設けられているが故に、お堂の中がごちゃごちゃしていることもしばしばだ。ここには塔頭というような概念はない。
ジャカルタのチャイナタウンにある金徳院もご多分に漏れず、多くの祭壇が設けられていていて、それぞれに神様が祀られていた。参拝客はみな思い思いの祭壇の前でお参りしている。興味深いのは、本尊である観音様がある本堂はガランとした建物の中にいくつもの他の仏像とともに安置されているのに、仏像によっては仕切りで区切られた空間に大切そうに安置されていることだ。ご本尊が大部屋の中にいるのに、他の神様がパーティションで区切られた中にいるように見えてしまう。
写真に写っている男性も、そのように区切られている空間に祀られている神様にお参りをしていた。僕の立っている場所からは壁に遮られて、男性が手を合わせている神様がどの神様なのかは分からなかった。もっとも仏像を見たところで何の神様なのかを判断するのは難しいけれど。
2020年6月 インドネシア 人びと | |
線香 ジャカルタ 祈る 寺院 壁 参拝客 |
No
11572
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月19日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF