大きな扁額と提灯が掲げられた弘明寺の山門の向こうに本堂へ続く階段が伸びていた

弘明寺の山門と扁額と提灯
弘明寺の山門と扁額と提灯
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最寄りの駅のホームからすぐ近くに見えるのに、実際には境内に入るためにぐるっと敷地を回らねばならなかった。横浜にある弘明寺は京浜急行の弘明寺駅の目の前に立っているのに、入り口は近くに設けられていないのだ。

山門を探しながら弘明寺坂を下っていくと、見つけられないままにを下りきってしまう。その代わりに坂の底には見紛うことのない立派な山門がそびえていた。ここがこの日にやって来た弘明寺の正門だ。

弘明寺は737年に創建されたという古刹だ。確かに江戸時代に再建された木造の山門は趣があって、中に立つ金剛力士像も満更でもない様子。しかしながら、山門の先にある階段を登っていくにつれ、古刹らしさが減退していってしまう。なんだか狭い敷地を一所懸命に有効利用しようとする向きが感じられるのだ。

大抵の場合、歴史の長い寺院の境内は広い。広すぎると言ってもいいかもしれない。そのため境内に数多くの施設やお堂が建っていても、狭苦しさを感じることはない。ところが弘明寺は参道にある階段横の僅かな場所に身代地蔵菩薩が鎮座していたり、階段を登りきったところにすぐ大師堂が建っていたり、境内が手狭なことを感じさせる伽藍になっているのだ。

それもこれも廃仏毀釈が関係している。明治維新後に起きた廃仏毀釈で弘明寺も大弾圧を受け、それまであった広大な境内のほとんどを新政府に没収されてしまったのだという。その結果、寺有地はかつての20%しか残っていないのだそうだ。これが古刹なのに手狭な印象を与える主な原因だ。

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ENGLISH
2022年4月 建築 神奈川
提灯 階段 扁額 寺院 横浜

PHOTO DATA

No

12230

撮影年月

2022年2月

投稿日

2022年04月09日

更新日

2024年07月05日

撮影場所

横浜 / 神奈川

ジャンル

建築写真

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS LOXIA 2/35

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