浅草寺にやって来た。ここは都内でもっとも歴史のある古刹だ。でも、境内はいつ訪れても賑わっているし、金堂は比較的新しいし、あまり古刹という印象は受けない。人気の観光地といった感じだ。もっともこの辺りの繁華街としての歴史も古い訳だけれど。
浅草は江戸時代から賑わい続けている数少ない場所でもある。江戸時代には江戸三千両といって一日に千両の売り上げがあると言われた繁華街は江戸に三箇所しかなかった。魚河岸、猿若三座のある二丁町、吉原の三箇所だ。このうち芝居小屋があった猿若町が今で言うところの浅草だ。
この町にはずっと人を惹き付ける力を放ち続けていて、その力は今では海を超えて海外にも及んでいるようだ。海外から観光客も大勢浅草寺を訪れている。この日も境内には大勢の外国人観光客の姿があった。欧米からの観光客の姿は容姿からすぐに分かるのだけれど、アジア諸国からやって来た人びとを見分けるのはちょっと難しい。外見は日本人と大して変わらない。
写真の女性はおそらくは外国からの旅行者だろう。線香を握ったまま両手を合わせてお祈りしていた。日本人はあまり線香を持ったままお参りすることはない。でも、このようなお参りの仕方はアジア諸国ではよく見かける作法だ。お参りする時に線香を供えるのは同じなのだけれど、お供え方に違いがあるのがなんとも不思議だ。
2018年10月 人びと 東京 | |
線香 浅草寺 寺院 参拝客 |
No
10763
撮影年月
2018年7月
投稿日
2018年10月14日
更新日
2024年01月29日
撮影場所
浅草 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA