再びクロントゥーイ市場の中に肉屋が並んでいる区画にやって来た。幾つものトレイが店先に置かれていて、肉の部位ごとに陳列されている。内臓が入っているトレイもあれば、ミンチ肉は入っているトレイも見える。
この肉屋もやはり店先には赤い色のビニール製の屋根が出ていた。並べられている肉はどれもこれも実際よりも赤味を帯びて見える。そして、中で働いている人もやはり赤味を帯びている。この市場では肉屋は赤いビールの屋根を出すのが習わしになっているかのようだ。
写真に写っているふたりの女性も、やはり赤いビニール製の屋根の下で働いているのでほんのりと赤味を帯びていた。眺めていると、ひとりは無表情で袋詰になった肉を同僚に手渡している。そして、同僚はこれまた同じように無表情で袋を受け取っている。もう毎日毎日行う作業は定例的なものばかりなのだろう。ふたりは何も会話を交わすことなく働いている。阿吽の呼吸で仕事はどんどん進んでいくに違いない。
2020年2月 人びと タイ | |
バンコク 肉屋 二人組 クロントゥーイ市場 市場 肉 女性 |
No
11410
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年02月20日
更新日
2020年09月14日
撮影場所
クロントゥーイ市場 / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III