メークロンを歩いていると乾物屋の前にやって来た。店内には沢山のトレイが並べられていた。どのトレイにも乾物が入れられていて、それぞれに値札が立てられている。値段の上と下にタイ文字で何かが書かれていた。僕には読めないけれど、おそらく商品名や産地が書いてあるのだろう。
売られている乾物を眺めていると、どれもこれも同じにものに見えてしまう。けれども値段にかなりの幅があり、一番安いものと一番高いものでは3倍以上の違いがあった。僕には分からないだけで、魚の種類やら産地やら品質によって値段が異なっているのだろう。
天井にはセイリングファンが取り付けられていて回っている。羽の先には箒のようなものが付いていた。これは店で働く人を涼めるためというより、乾物にたかってくる蝿を追い払うためのものだ。暖かい東南アジアでは、精肉などに寄ってくるハエを人間がハエたたきやポンポンみたいなもので追い払っているのを見かけるのは珍しくない。
しかしここでは横着しようとした結果、セイリングファンの先にポンポンのようなものを付けるのに思い至ったようだ。セイリングファンは誰もいない店内でゆっくり回りながらハエを追い払っていた。店員の姿も見当たらず、セイリングファンだけが回っている店内を見ていると、まるで無人販売のお店にやって来たような気がした。
2018年7月 食べ物 タイ | |
扇風機・扇子 メークロン 値札 お店 お盆 |
No
10630
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年07月02日
更新日
2023年08月19日
撮影場所
メークロン / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA