俗に「広東人は二足なら親以外、四足なら机と椅子以外、走るものなら自動車以外、泳ぐものなら潜水艦以外、空を飛ぶものなら飛行機以外なんでも食ってしまう」と言うけれど、福建省辺りにルーツを持つ人が多い台湾ではちょっと事情が違うようだ。生鮮食品を扱う市場を訪れても、食べられるものがなんでもかんでも売られているようなイメージはない。
台北や高雄にある市場を歩いても珍奇なものはなかなか目に入ってこない。日本で見かけないナツメなどの果物が売られていたりするものの、びっくりしてしまうものは見当たらないのだ。タイのバンコクで訪れたクロントゥーイ市場の方がタガメが売られていたり、腹の割かれたカエルが売られていたりして刺激的だった。台湾のローカル市場での目玉は食材そのものよりも軽食かもしれない。僕はキャベツやピーマン、ナスが並んでいた八百屋をそそくさと通り過ぎると、大きな鍋で揚げ物をしていたお店の前で足を止めた。ここで揚げられていたのは豚肉だった。日本のコンビニでもこのような豚の唐揚げが売られていたら、毎日買いに行くのにと思いつつ、豚肉を頬張りながら僕は市場を歩き続けた。
2024年9月 人びと 台湾 | |
キャベツ 眼鏡 八百屋 値札 台北 野菜 |
No
12648
撮影年月
2024年3月
投稿日
2024年09月14日
更新日
2024年09月24日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
スナップ写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF