前にも来たことがあるはずなのに、参道を進んでいくと現れたのは見たことのない大きな山門だった。小石川に建つ伝通院というお寺は、徳川将軍家の菩提寺であるにもかかわらず地味な寺院という印象だったのだが、この門は全くもって地味ではない。どちらかといえば立派な部類に属する門だ。
調べてみたら、伝通院の山門は新しく建てられたものだった。1945年に空襲で焼失してしまった山門が再建されたのは2012年のこと。僕が前に伝通院にやって来たのは2005年だったから、この大きな門が再建される前だ。道理で見たことがないわけだ。
山門をくぐって境内を進んでいくと、すぐに大きな本堂に辿り着く。大きな山門に相応しい大きな本堂だ。本堂前に立ち止まって眺めていると、中から幼い女の子が出てきた。続いてお母さんと思しき女性も現れて、女の子を抱き上げると再び本堂の中に消えていった。よくわからないけれど、脱走しようと思った女の子が脱走に失敗した瞬間だったのかもしれない。
2022年5月 建築 東京 | |
小石川 本堂 親子 階段 扁額 寺院 |
No
12270
撮影年月
2022年3月
投稿日
2022年05月19日
更新日
2023年08月13日
撮影場所
小石川 / 東京
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35