仏教寺院の入口に仁王像や四天王像が鎮座していることが多い。いずれも寺院やご本尊を守るためにいる神様だから、山門などの入り口で悪いものが境内に入ってこないように睨みを効かせている。効果があるのかどうかはわからないけれど、そういうことになっている。この日にやってきた練馬の長命寺もそうだった。南大門に境内を守護する神様が鎮座していたのだ。
長命寺の南大門に鎮座していたのは四天王だった。4人いる守護神のうち持国天と多聞天が境内の内側を向いていて、広目天と増長天が境内の外側に向かって目を光らせている。大きな目を見開いて様子をうかがう姿を眺めていると、ちょっと違和感を感じた。大抵の場合、仁王像や四天王像は強そうな造形で作られていることが多いのだけれど、ここ長命寺の四天王像は違う。コミカルな造形をしているのだ。
目が大きいだけでなく、頭が大きく、四頭身で作られている四天王像はゲームに登場するキャラクターのようで威厳を感じるにはちょっと可愛すぎる。強さよりも可愛らしさを全面に出した守護神というのは意外だけれど、冷静に考えてみると日本の「カワイイ」文化に相応しい気もしてくる。
2023年12月 建築 東京 | |
可愛らしさ 門 丸い瞳 像 扁額 高野台 寺院 |
No
12544
撮影年月
2023年5月
投稿日
2023年12月09日
更新日
2023年12月13日
撮影場所
高野台 / 東京
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF