ときどきふらっと訪れたくなるような場所がある。東京の根津にあるここ根津神社はそのような場所のひとつだ。それほど広くない境内に、6代将軍家宣の胞衣(胎児を包んだ膜と胎盤)を埋めたところとされる徳川家宣胞衣塚、家宣が植えたのが始まりとされるつつじ園、摂末社である乙女稲荷神社へ続く千本鳥居など、見どころが点在している。もちろん権現造りの本殿、幣殿、拝殿、唐門、西門、透塀、楼門も見事。そのような中で、最も自己主張しているのは個人的に楼門だと思っている。
大きな鳥居を抜けて、緩やかに弧を描く表参道を歩いていくとすぐに視界に入ってくる赤い門が楼門だ。境内の中で圧倒的な大きさを誇る楼門は、拝殿に辿り着く前にそびえていて嫌でも視野に入ってくる。初めて根津神社を訪れたなら、その立ち姿に見惚れてしまうのかもしれないけれど、何回も見ているとちょっと食傷してしまう。もういいやと思っても、参道の真ん中にそびえる楼門を視界に入れること無く拝殿に行き着くのは難しいのだ。
2021年7月 建築 東京 | |
門 根津 神社 扁額 |
No
11960
撮影年月
2020年12月
投稿日
2021年07月07日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
根津 / 東京
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF