クロントゥーイ市場を歩き回っていたとはいえ、僕は何かを買うつもりで訪れたわけではなかった。ただ売られているものと働いている人を眺めて歩いていた。働いている人を眺めるのは楽しい。大抵の場合、この市場で働いている人は活気に満ち溢れている。そのような人を眺めると、元気をもらえるような気がするのだ。
写真の女性も市場で働いていた人だ。魚屋で働く女性の前に丸い木製のまな板が置かれていて、女性はちょうど魚の鱗を取っていた。剥がれた鱗は女性の周辺に散らばっている。
最初は沢山の模様が描かれた渋い色のエプロンをつけていると思っただけだった。けれど、よく見てみるとその模様はルイ・ヴィトンのマークによく似ている。ルイ・ヴィトンがエプロンを販売するなんて、意外だと思いながらもう一度見ると、それは似ているけれどもルイ・ヴィトンのものではなかった。エプロンはルイ・ヴィトン風なだけだった。もしルイ・ヴィトンがエプロンを販売し始めたら、欲しいと思う人は予想外に大勢いるのかもしれない。
2020年3月 人びと タイ | |
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No
11434
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年03月08日
更新日
2023年09月09日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
RICOH GR III