ここはジャカルタのSamanhudiという大きな通りの交差点だった。この町の大きな通りの交差点には大勢のバイクタクシーが客待ちをしているのを見かける。この交差点でもそうだ。道路脇には何台ものバイクが駐まっていて、運転手たちが客が来るのを待ち構えていた。写真の男もそのひとりだ。両手にドライバーグローブをはめて、いつ何時でも出発できるようにして、バイクの上でくつろいでいた。
ジャカルタではGojekやGrabなどの配車サービスが花盛りだけれど、この男はそのどちらにも登録していないように見える。いわゆるOjekと呼ばれる一匹狼のようだ。インドネシアでもスマホは一般的なアイテムで、バイクタクシーも配車アプリに対応しているのが多い。でも、まだまだこの男のようにオフラインのまま仕事をしている人もいる。このような状況を見ると、この国でもデジタル・ディバイドが進んでいるように思える。みながスマホ経由で配車をお願いするようになったら、男の仕事は干上がってしまうことだろう。
男がそのようなことを意識しているのかどうかはわからない。ただカメラを向けるとバイクの上に寝転んだまま、楽しそうに親指を立ててくれた。
2020年8月 インドネシア 人びと | |
帽子 客待ち グローブ ジャカルタ タクシードライバー サムアップ |
No
11632
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年08月09日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF