また大きなカゴが置かれたお店にやって来た。どのカゴにも生きた鶏が入れられている。ここは鶏を販売するお店だ。クロントゥーイ市場ではさばかれた後の鶏肉を買うことはもちろん、生きたままの鶏も買える。牛や豚と違って、鶏は個人でも屠畜できるから、生きたままの鶏を買っていく客もいるのだろう。
でも、このお店では生きたままの鶏を売るのは少ないようだ。ここでカゴから出された鶏は、すぐに羽をむしられて丸焼きにされてしまう。写真の男がカゴから取り出した鶏もそうだ。丸焼きにされる前の僅かな時間に、カゴの上に無造作に置かれているだけなのだ。丸焼きにされるのが分かっていても、鶏は逃げられない。それぞれの足にしっかりビニールの紐が付けられている。
カゴから外に出たとはいえ、鶏は開放されたわけではない。もうこの段階になったら鶏の運命は確定してしまっている。市場の厨房で屠畜されるか、個人の家で屠畜されるか、どちらかしかないのだ。
2020年2月 人びと タイ | |
エプロン バンコク 籠 鶏・鶏肉 クロントゥーイ市場 市場 |
No
11416
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年02月24日
更新日
2023年09月11日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III