五稜郭の形状を上空から臨むために建てられただけあって、地上90メートルの高さに設けられた五稜郭タワーの展望室からは五稜郭がよく見える。もっとも見えるのは五稜郭だけではない。タワーの周囲に背の高い建造物が一切なく、タワーは孤高の存在。360度全てがガラス張りの展望室からの視界を遮るものは何もなく、函館の市街地はもちろんのこと、函館山も津軽海峡も函館湾もよく見えるのだ。
タワーからの眺望は素晴らしいものの、函館周辺の地理に明るくない僕は馴染みのない遠景を眺めてもそれほど気分は高まらない。それよりも心惹かれたのは展望室にあった五稜郭の歴史を学べる展示スペース「五稜郭歴史回廊」だった。ペリー来航から始まる五稜郭の歴史を年表や絵図面を用いて解説してあって、中にはジオラマも展示してある。このジオラマが精巧にできていて面白い。写真は展示してあったジオラマのひとつ、「五稜郭入城と箱館占領」だ。
いくらジオラマが凝った作りだとはいっても、ここは五稜郭タワーの上。やはり目玉は上から眺める五稜郭だ。ジオラマや年表に見入る人はガラス窓の外を見渡す人に比べたら少ない。ましてやカメラを向けている人はもっと少なかった。
2022年10月 北海道 静物 | |
人形 函館 塔 |
No
12382
撮影年月
2022年6月
投稿日
2022年10月04日
更新日
2023年08月10日
撮影場所
函館 / 北海道
ジャンル
静物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35