函館八幡宮を後にして函館の観光名所がギュッと集まっている元町に向かって歩き出したところ、ほどなく道路も脇に公園らしきものが現れた。函館公園だった。北海道で最初の洋式公園で、中には北海道で架けられた最初の洋式石橋があり、北海道で最初の動物飼育施設があり、日本で最も歴史ある地方博物館があり、日本最古の観覧車があるという由緒正しい公園なのだけれど、歩いた感じはいたって普通の公園だ。北海道で最初のものが多いということは歴史がある、つまり古いということ。人気の観光スポットになるにはとうが立っているのだ。まあ古風な遊具が並んでいる遊園地はレトロなものが好きな人には堪らないかもしれないけれど。
そんな函館公園を歩いていた。午前中だったこともあって園内は閑散としていて、小径の脇に咲き乱れるタンポポに公園が占拠されていた。数え切れないくらい多く咲くタンポポに挟まれながら歩いていると、ふと視線を感じた。視線を感じた方に目を向けると、タンポポの黄色い花の中に黒い物体が見えた。黒猫だった。黒猫が僕をじっと見ていたのだった。
2022年9月 北海道 自然 | |
猫 タンポポ 花 函館 公園 黄色 |
No
12370
撮影年月
2022年6月
投稿日
2022年09月13日
更新日
2023年08月10日
撮影場所
函館 / 北海道
ジャンル
花写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35