普段電車に乗っていても、乗っている電車の車両基地がどこにあるかなんて気になることはない。でも不思議。旅先の函館で市電に乗って湯の川方面に向かっていると、右手に現れた車両基地に心躍ってしまった。何台もの市電が停車してる様子に興味をそそられた結果、湯の川にある湯倉神社でお参りを終えると、そのまま市電から見かけた車両基地に向かって歩き出したのだった。
通りからも中の様子が眺められる車両基地の正式名称は駒場車庫という。かつて3箇所にあった車庫も合理化により閉所してしまい、この駒場車庫が函館市電唯一の車庫のようだ。つまり全ての市電はここから出発し、ここに戻ってくる。文字通りの心臓部だ。車庫内に目を向けると、出番のない車両が静かに車体を休ませていた。
せっかく車庫に来たのだから、車庫から市電が出るところ、もしくは市電が車庫に入ってくるところを見てみたい。そう思って車庫前の歩道でカメラを構えながらじっと待つものの、車庫から出てくる市電も帰ってくる市電も現れない。車庫の奥で市電が動いているのが目に入ってきて気持ちが高まったのもつかのま、思わせぶりに車庫内の停車位置をちょっと変えただけで車庫の外に出てくることはなかった。残念。
2022年9月 北海道 乗り物 | |
函館 線路 トラム |
No
12380
撮影年月
2022年6月
投稿日
2022年09月30日
更新日
2023年08月10日
撮影場所
函館 / 北海道
ジャンル
鉄道写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35