週末の明治神宮は結婚式ラッシュだ。拝殿前の広場に佇んでいると、新郎新婦が現れては消えていく。いわゆる参進の儀だ。真紅の番傘に靡かれながら進んでいく和装の新郎新婦は、とても映える。新郎新婦だけでなく、先導役の神職たちも、普段町中では見かけない古風な出で立ちで歩いているので、日本生まれの僕でも非日常感を感じてしまう。
現代の人間からすると、神職の格好は動きづらそうに見える。しかし、これは平安時代以降の公家が普段着として着用していた服装で、狩りの際にも着たものだ。こんな目立つ格好で狩りをしていたら、木の枝にすぐ引っかかってしまいそうだし、獲物にすぐ感づかれてしまいそうで、実用性に欠けるようにも思えるが、それは現代人の感覚なのかもしれない。そんな古風な格好をした神職たちは、足元にもやはり昔ながらの沓を履いていた。このヨーロッパの木靴に似ている沓は浅沓というらしい。これを履いて走ることができるのだろうかと、不思議に思えてしまう沓だ。
2024年10月 町角 東京 | |
儀式 原宿 明治神宮 神職 神社 |
No
12674
撮影年月
2024年5月
投稿日
2024年10月13日
更新日
2024年10月14日
撮影場所
原宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF