男性が中華街に建つ家の木製の扉の前にバイクを停めていた。バイクに跨ったまま、手元に持ったものをガサガサと見ている。男は郵便配達人のようだ。この建物宛の郵便物を探しているのだろう。
男の上には漢字で書かれた扁額が掛かっている。ここマラッカに住んでいる華僑はプラナカンと呼ばれ、その多くは数百年前に中国本土から移住してきた人たちの末裔だ。故郷を離れて数百年たった今でもきちんと漢字をつかうという習慣を保ち続けているようだ。
扁額には「隆昌」という書かれている。これは日本語でも中国語でも同じような意味で、繁栄することを意味している。言霊というと日本的なものを感じるけれど、願い事や希望をすぐ文字にしたためる中国の人たちも充分言霊を信じているような気がする。
2009年4月 町角 マレーシア | |
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No
2665
撮影年月
2008年12月
投稿日
2009年04月07日
更新日
2024年10月04日
撮影場所
マラッカ / マレーシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM