履物を脱いでワット・スタットに建つ布薩堂の中へ入った。参拝客の姿はほとんどなく、お堂の中は静まり返っていて、お堂の奥に大きな仏像が鎮座していた。黄金の仏像は薄暗いお堂の中でも怯むこと無く輝いている。やはりここでも仏像は光輝いているのだった。東南アジアでは地味な仏像よりも、光っている仏像の方がご利益があるように思えるのだろう。仏像は金箔で覆われていることが多い。日本と違って木造の仏像なんて東南アジアでは見たことはない。もしこの辺りの仏教徒がイソップ童話の「金の斧」のような場面に遭遇したら、みな光り輝く黄金に惹かれて金の斧を選んでしまうのかもしれない。
窓以外の壁は全て壁画が埋め尽くされている。タイの民話やインド神話が描かれているのだという。窓からは心地良い風は吹き込んでいて、お堂の中は涼しかった。ちょっと休むには格好の場所だ。僕は床に腰を下ろして、仏像と向かい合いながら風を感じながらしばし休憩したのだった。
2018年1月 静物 タイ | |
バンコク 仏像 黄金 寺院 |
No
10405
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年01月08日
更新日
2024年08月22日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
静物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA