ジャカルタ・コタ駅の南側には線路に沿って、大きな通りが伸びている。駅の入り口もあるけれど、広場もお店も何もなく、通りが伸びているだけだ。それでも、道路脇はバジャイとアンコットという乗り合いバスの乗り場になっているようで、何台ものバジャイが停まっていて、途切れることなくアンコットがやって来ていた。
バジャイが停まっているところにはバジャイの運転手が大勢いて、アンコットが停まるところには客引きしたり差配する男たちの姿が見えた。東京では女性のバス運転手を見かけることも多くなった。けれど、ここジャカルタではバジャイもアンコットも男社会だ。客以外で女性の姿はない。
写真の帽子をかぶった男もアンコット乗り場で働いていたひとりだ。歩道の外、車道の脇に立っていた男は、ちょうどアンコットが来ない時間だったからか、息抜きしていた。歩道に設けられたガードレールに掴まって伸びをしていたのだ。ちょっと目を閉じて、再び目を開くと、目の前にはカメラがあって、ちょっとびっくりしたようだ。それでも、僕のカメラに気圧されたようだった。男はガードレールを掴んだまま笑ってくれた。
2021年3月 インドネシア 人びと | |
帽子 ジャカルタ 男性 笑顔 |
No
11837
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年03月06日
更新日
2023年08月28日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF