ムンバイ(インド)
ムンバイの零細店舗──街角に息づく商いの風景
ズボンを売る屋台は出ていたものの、どこにも試着室のようなものは見当たらなかった
花柄のシャツをまとった男が真っ赤な食べ物を路上で売っていた
インドではクリケットは圧倒的な人気を誇るスポーツで、プロリーグも存在し、そのスーパースターたちは何十億円もの年収を稼ぐという
かつての植民地支配を象徴するような建造物であるインド門はインド人にとって忌避の対象になってもおかしくないけれど、実際にはそうではない
警戒するわけでもなく、作業を邪魔されることへの苛立ちもなく、男は外から来た異邦人に興味を持ってくれたような目をしてくれた
インドが世界第2位のニンニク生産国であることを考えると、インド人のニンニク消費量がそれほど多くないのは意外だ
日本でよく見るような青菜があまり見当たらず、代わりに目立つのは瓜類やナス、唐辛子のような南国らしい野菜たちだった
お供え物を買うのは当然として、思わず目についた玩具や雑貨を手に取ってしまう人も少なくないと思われる
ビンロウジを使った嗜好品は規制しようという動きもあるらしいけれど、今でもインド中で当たり前のように売られている
市場で働いていた男がピースサインで応じてくれた
無精髭を生やした男が大きなバケツに入った野菜を運んでいた
オリーブドラブ色のシャツを着ている人を見るとなぜだかわからないけれどインドを感じてしまう
男がそら豆のような野菜を両手でむんずとつかんでいた
暑い国では、許されるなら革靴などのかしこまった靴よりもサンダルで過ごしたい
男のお店では今でも大きな天秤ばかりが現役で使われていた
ローカル市場をウロウロしても何をしに来たと詰問されることも仕事の邪魔だからと追い払われることもなかった
日本のIT化はインドに遅れているような印象を持っていたけれど、少なくとも旅に関してはそんなことはないと思う
日本民家園(川崎)
日本民家園は古民家を保存展示するだけでなく民具の保存と伝承、活用も目的にしている屋外博物館だ
ジャカルタ(インドネシア)
再開発された町を散策しても面白く感じられないのは、人の流れがスムーズになりすぎているからではないだろうか
近所のモスクで集団礼拝が行われていても、参加しない男性も結構いる
ジャカルタ・コタ駅(ジャカルタ)
ジャカルタではバジャイの運転手もアンコットの運転手も男社会だ
ファタヒラ広場(ジャカルタ)
観光名所であるファタヒラ広場が閑散としていると、近くで商売している人もやはり暇そうだ
チルボン(インドネシア)
男は携帯電話を握りしめて、連絡が来るのを待っていた
マレーシアを旅した時にはソンコをかぶった人をしばしば見かけたけれど、ジャカルタとチルボンではあまりかぶっている人はいなかった
男が眺めている方から穏やかな住宅街の平穏を破るものがやって来そうな感じがした
通るたびに挨拶を交わすようになった男にカメラを向けるとピースサインが返ってきた
男の水槽には海藻のようなものは何もなく、底にも何も置かれておらず、ただただ魚が泳いでいるだけだった
バジャイの運転手が交通量の少ない道路の脇に車両を停めて休憩していた
何の変哲もない場所を歩いていても、ジャカルタでは視線を感じることはないし、声をかけられることもあまりない
親指を立てるという仕草が肯定的な意味を持つとは限らない
ジャカルタの路上ではドリアンだけでなくマンゴスチンも売られていた
路上で何をするわけでもなく過ごしている人は決まって男性だ
ジャカルタで見かけるガスボンベはみな緑色だから、緑と定められているのかもしれない
デジタルデータになった写真は、フィルム時代と同じように何十年後にも残っているのだろうか
指笛に対するイメージは日本人と西洋人で異なっているので、インドネシアでもまた違っているかもしれない
ごちゃごちゃした路地は、どこかへ通り抜けられるのか、はたまた誰か家にしか通じていないのかは入り口に立っただけでは分からない
ひとたびジャカルタの住宅街に迷い込めば、英語が堪能かどうかなんて関係なくなってしまう
外国人があまりいない観光地でないところを歩いていると、地元の人の注目を浴びることは多い
インドネシアは高温多湿なので、タキーヤもメッシュ状にした方が涼しいに違いない
魚売り
扁額
老婆
お母さん
ベチャ
市場