赤と白のストライプのポロシャツは道路脇でひときわ目立っていた

水色のミニバンが道路脇に何台も停まっていた。ジャカルタ・コタ駅の近くにあるこの場所はアンコットという乗り合いバスの乗り場だった。停車した乗り合いバスは扉を開いて、乗客が乗り込んでくるのを待っている。そして、少しでも多くの乗客を乗せられるように客引きの男がミニバンの横に立っていた。

客引きの男は手を大きく挙げて、何やら客に合図を送っていた。ここは乗り合いバス乗り場になっているとはいえ、きちんとしたターミナルになっているわけでもなく、標識もなにもない。何台も停まっているミニバスの中から自分の行きたい方向へ走っていく車両を探し出すのは簡単ではない。そのため、男のような職業が成り立つのだろう。案内してくれる男が自分の乗りたいミニバンがどれなのか教えてくれるという算段だ。

この時、手を挙げて客に乗るべきミニバンを教えている男は、目立つようにしているのか、「ウォーリーを探せ！」に登場するウォーリーのような赤と白の縞模様のポロシャツを着ていた。このような派手なストライプの服をまとっていたら、ミニバンを探す客も案内役の男を見つけやすいに違いない。

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