ジャカルタで住宅街を歩いていると、思いの外地元の人と行き合う。周囲には観光名所らしきものはおろか、ショッピングモールも無く、ただ住宅が広がっているだけなのに地元の人と行き合うのだ。人通りが多い訳でもないのだけれど、道端にいる人たちとやたら視線が合うのは何の変哲もない場所を歩いている外国人が珍しいからだろう。
この写真の男も住宅街の道端に腰を下ろしていたひとりだ。中腰になってカメラを男に向けると、男はちょっと下を見るようにしてカメラを見据えてくれた。そして、親指を立てた。突然現れた異邦人にカメラを向けられたことにまんざらでもない様子だった。
ジャカルタに限らず、外国人があまりいないような場所を歩いていると地元の人の注目を浴びることは多い。たとえ町自体が観光地であっても、観光客のあまりいない場所というのはあって、そのような場所を歩いていると自然と目立つのだ。
昔エジプトのカイロを訪れた時には、知らず知らずのうちに消火器ばかりを扱う店が並ぶ場所を歩いていた。カイロなんて世界有数の観光地でもあるけれど、消火器を売っているような場所が観光地になっている訳もなく、迷い込んだ僕はとても目立っていた。そして、色々な人から声をかけられたものだ。
消火器買いに来たのか?
なんて聞かれてもそんな訳無いだろうと応じるばかりだったけれど。
2020年8月 インドネシア 人びと | |
帽子 ジャカルタ 男性 Tシャツ サムアップ |
No
11643
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年08月20日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF