屋根のついた歩道は幅も広く、時を過ごすのに適しているようだった。ジャカルタのハヤム・ウルク通りの歩道には大勢の人が腰を下りしている。あまりにも多過ぎて、場所取りの争いが起きるのではないかと心配になるくらいだ。
大きなビルの一階なんて、一般消費者相手の商売にとってはショーウィンドウのような役割が期待できて重要な場所だと思うのだけれど、この通り沿いにビルを所有しているオーナーはそうは考えていない人が多いように見える。ビルの一階をショーウィンドウにしているような場所はなく、この写真のように歩道は路上でダラダラとしている人たちで、すっかり占拠されてしまっている。
歩道を占拠している人の中にはお店を開いている人もいれば、ただ友人と談笑しているだけの人も、ひとりで新聞を読んでいるだけの人もいた。基本的には露店を開いている人が多いようだ。いずれにしても、雨は降ってこないし、日差しを避けられる。このような場所は路上で商売を行う露天商にとっては格好の場所になっているのだ。
このように建物の地上階が引っ込んでいて歩道になっているのは東南アジアではよく見かけるものだ。台湾ではこのような構造の歩道を騎楼という。翻ってインドネシアではこのような歩道のことを何というのだろうか。単にアーケードとかベランダというのだろうか。
2020年10月 インドネシア 人びと | |
帽子 ジャカルタ 新聞 歩道 |
No
11709
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年10月25日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF