ジャカルタで絵葉書を売っているお店を目指して歩いているうちに、小さなギャラリーが並んでいる場所に出くわした。ハヤム・ウルク通りを歩いている時も、歩道に画家が集まっているエリアがあったけれど、ここサワー・ブサルで見つけた場所の方が本格的だ。ハヤム・ウルク通りでは画家たちは歩道の上に作品を並べていただけだったが、こちらではそれぞれの画家が小さいながらも画廊のようなブースを構えていた。
それぞれのブースに画家の作品が掲げられていて、ポートフォリオのようになっていた。眺めていると、画家によって得意とする絵が違うのがよく分かる。写真の画家は肖像画が得手としているのだろう。狭い壁にいくつもの肖像画が掲げられていて、中にはフィデル・カストロの肖像画もあった。映画「アクト・オブ・キリング」を鑑賞した身としては、そのような共産主義者と思われかねない肖像画を掲げて大丈夫なのかと心配になってしまう。
「アクト・オブ・キリング」の題材となった「右派勢力によるインドネシア共産党員狩り」が起きたのは1965年。もう60年以上も前の話だ。今では共産主義者であると公言しても問題ないのかもしれない。もっとも、肝心の共産主義そのものにかつての勢いは全く無いけれど。
2020年7月 インドネシア 人びと | |
作品 帽子 ジャカルタ 画家 絵 ポートレート |
No
11612
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年07月21日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF