ジャカルタの大通りを歩いていた。この大都市には東京に負けるとも劣らずコンビニがアチラコチラにあるのだけれど、この大通り沿いには見当たらなかった。その代わりに昔ながらのキオスクが道端で営業をしていた。写真の小さなブースもそうだ。
棚の上にはタバコの箱が積まれていて、前に置かれたカゴの中には水のペットボトルが見える。言ってみれば、一坪サイズのコンビニだ。大資本のコンビニが周囲にないから、このようなお店がやっていける余地が残っているのだろう。もし近くに大資本のお店が出店したら、このような小規模なキオスクは太刀打ちできない。なにせ、コンビニでは当たり前のように売っている温かい食べ物も冷たい飲み物も提供することは難しいのだから。
帽子をかぶったキオスクの店主は、そんなキオスクの中で寝ていた。頭を垂れてじっとしたままだった。喉が渇いていたから、ちょっとペットボトルの水でも買おうと思ったのだけれど、僕が目の前に立っても男は起きる様子はなかった。せっかくの午睡を邪魔するのもなんだから、僕は写真だけを撮ると何も買わずに道を進んでいったのだった。
2020年8月 インドネシア 人びと | |
帽子 ジャカルタ キオスク 男性 昼寝 サンダル 睡眠 |
No
11628
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年08月05日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF