巨大なイスティクラル・モスクから外に出た。ジャカルタの上空にはあいも変わらず1月とは思えない元気な太陽が空に浮かんでいた。強い日差しは人間から水分だけでなく、やる気も蒸発させてしまうのだと思う。このような日差しの下では真面目に働くだけでも難儀なこと。モスクの入り口付近で屋台を出している人ものんびりと働いていたし、写真のバイクタクシーの運転手ものんびりしていた。あまり暑いと人間は働けないように作られているのに違いない。
バイクタクシーの運転手の男は愛車の上に寝転がって客が来るのを待っていた。あまり客は来ないように見える。だからといって、自分から売り込みをしようとする気配もない。客が来るのも神の思し召し、客が来ないのも神の思し召しくらいに思っているのかもしれない。僕が近くに行っても、営業トークをまくし立ててくることもなかった。それでは僕の存在が眼中になかったのかというと、そうでもない。カメラを向けるとしっかりと両手を広げて戯けたポーズを決めてくれたのだった。
2020年7月 インドネシア 人びと | |
腕 帽子 ジャカルタ バイク 戯ける ポーズ タクシー タクシードライバー |
No
11607
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年07月17日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF