ジャカルタの大通りを歩いていると、屋台が出ていた。店舗を構えてはいないものの、大きな屋台だった。歩道に出した屋台を中心にして長いベンチが周囲を囲むように置かれていた。
何を出す屋台なのかは分からない。でも、地元の人が何人も食事を摂っているところを見ると、この辺りでは人気の屋台なのだろう。屋台の梁からはインスタントコーヒーの袋がぶら下がっていて、脇には緑色のガスボンベが置かれていた。そして、その横に男が腰を下ろしていた。この男は食事をする訳でもないのに、この屋台にやって来ているようだ。ここは地元の社交場にもなっているのかもしれない。
最近テレワークをしていてつくづく思うのだけれど、ネットでのコミュニケーションでは要件は話すけれど、いわゆる雑談的なことはほとんどしゃべることはない。しかし、本当の意味でのコミュニケーションを取るには不要不急の雑談がとても大切な気がする。この屋台でいうと、ガスボンベの横に座っている男はお店からすると食事もしないでお金にならない客かもしれないけれど、このような人間がいてどうでもいいことを話したりするのが円滑な人間関係には必要不可欠の気がするのだ。
2020年8月 町角 インドネシア | |
帽子 食べ物の屋台 ガスボンベ ヒジャブ ジャカルタ |
No
11627
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年08月04日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF