ジャカルタの道端に行商人がしゃがんでいた。天秤棒と一緒に地面に置かれた箱の中には果物が幾つも入っているのが見える。この行商人は果物を売り歩いているようだ。興味深かったのは、男がただ単に果物を運んで売るだけでなく、香辛料も合わせて売っていることだった。
タイにはプリックグルアと呼ばれる塩を付けたり、ガピワーンヘーングという干しエビのペーストを付けたりと、果物にディップを付けて食べる習慣があるけれど、ここインドネシアにも似たような習慣があるのだろう。しゃがんだ男の前にはすり鉢が置いてあって、手にしたすりこ木で男は何かをすり潰していた。何をすり潰しているのかは分からなったけれど、おそらくはサンバルという辛味調味料の一種を作っているに違いない。
軽食を出す屋台でサンバルを作っているのは見かけたけれど、果物を売る行商人も作っているのを見ると、果物にも付けて食べるのだろう。果物なんて、そのまま食べるのが一番だと思ってしまうけれど、よくよく考えると日本でもスイカに塩を振りかけるのは一般的だ。サンバルをかけるのもその発展型だと思えばなんとなっく腑に落ちる。
ちなみにインド料理にも似たような発音のサンバルという料理がある。インドネシアのサンバルは調味料であるのに対し、インド料理のサンバルはスパイスを使ったスープことなので、全く異なるものだ。
2020年11月 インドネシア 人びと | |
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No
11736
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年11月21日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF