交通量の多いT字路に立っていると、色々なものが目の前を通り過ぎていく。バジャイなどの自動車も通り過ぎていくけれど、やはり多いのはバイクだ。ジャカルタではバイクが庶民の交通手段になっている。自らハンドルを握って運転する人も多いし、GojekやGrabなどの配車サービルのバイクも多い。日本でタクシーといえば、4輪の車両がやってくるのが当たり前だけれど、ここではバイク・タクシーが多い。おそらく、4輪自動車のタクシーよりも、バイクを使ったタクシーの方がずっと多いだろう。バイクに二人乗り、場合によっては三人乗りをして目的地に向かうのだ。
そうこうしているうちに、また日本ではあまり見かけないものがT字路にやって来た。天秤棒を担いだ若者が現れたのだ。天秤棒の両端には大きな箱がくくりつけられていて、中にはパンが幾つも入っていた。若者はパンを売り歩いていたのだ。両脇の箱はそれぞれ上下に分けられていて、都合4種類のパンを扱っている模様。
ジャカルタの町を歩いていると、パンを売り歩いている人を見かけることは珍しくない。インドネシアは米が主食の国で、稲作に適さない地域でもキャッサバとサゴヤシが主食だ。それなのにパンを売る屋台は珍しくない。この国では小麦製品、特に麺とパン製品の摂取量が年々増加しているのだという。手軽に食べられるのが都市のニーズに合っているのだそうだ。朝食、昼食、夕食の3食の間で食べる間食も時代とともに変化していて、もち米やサツマイモのおやつからクロワッサン、ケーキ、菓子パンに変わりつつあるのだそうだ。
2020年11月 インドネシア 人びと | |
パン 帽子 行商人 ジャカルタ 天秤棒 |
No
11745
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年11月30日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF