列車に乗るつもりもないのにジャカルタ・コタ駅にやって来た。ここはターミナル駅で、なぜだか僕は鉄道路線の末端に位置するターミナル駅に惹かれてしまう。今まで住んだところになかったからだろうか。そのような中、一番身近だったのは東横線の旧渋谷駅だった。その渋谷駅も2013年に地下化された上に副都心線とつながってしまって、鉄道路線の末端を感じられなくなってしまっている。
ジャカルタ・コタ駅が開業したのは1887年で、現在の駅舎が建てられたのは1929年だ。一見すると、何の変哲もなく見えるけれど、この駅舎は建てられてからもう100年近く経っている由緒ある建造物だ。中に足を踏み入れると、すぐにメイン・ホールにまっていて、すぐそこには改札が見えて、その先にプラットホームが並んでいた。シンプルな作りだった。
見上げると、屋根は半円筒天井になっていた。そして鉄骨がその屋根を支えていた。向こうに見える半円形の窓は色ガラスになっていて、ぼんやりした光が入ってきていた。残念なのは昔からある窓から入ってくる日光よりも、店内に設けられた広告の灯りの方が明るいことだった。
2021年3月 建築 インドネシア | |
広告 薄暗さ ジャカルタ 屋根 駅 |
No
11836
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年03月05日
更新日
2024年08月22日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF