歩いているうちに、鉄道の線路脇の道にやって来た。ジャカルタを走るKRLジャボタベックの線路だった。視線を先に向けると、駅舎が高架橋の上に見える。ここはサワブサール駅の近くだったのだ。駅前というと、日本では周辺でもっとも賑わっている場所であることが多い。でも、ここはちょっと事情が違うようだ。サワブサール駅の周辺は特に賑わっていない。商業施設が建ち並んでいる訳でもなく、普通のビルが並んでいるだけだった。
通勤時間にでもなれば、もっと駅の利用客がいるのかもしれない。が、僕がやって来た時間はかなり閑散としていた。駅近くの道にも歩行者姿は少ない。そんな閑散としている歩道に屋台が出ていた。何を売っている屋台なのかと近づいていくと、屋台主は寝ている。自分の屋台に顔を伏せてしっかりと寝ていたのだ。確かに男の移動式屋台の上には何も商品が並べられていないし、日傘もしっかりと閉じられている。
おそらくは、もっと人の通る時間、たとえば通勤時間がやって来たら起きて商売をはじめるに違いない。それまでは歩道で休憩を取り続けているのだ。ここではなく、もっと休憩に適した場所があるような気がするけれど、そんなことは写百も承知の上でこの場所で寝ているような気がしてならない。
2020年8月 インドネシア 人びと | |
バック・ショット ジャカルタ 男性 昼寝 歩道 出店 |
No
11630
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年08月07日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF