ジャカルタのサワー・ブサル地区にある小さなギャラリーが集まっているところを歩いていた。ギャラリーとは言っても、高級な雰囲気は全くない。歩道の横に画家本人が営んでいる小さなギャラリーがひっそりと並んでいる場所だった。
ここにいる画家たちは、自分の作品を作るというよりも、注文を受けて肖像画を描く人が多いようだ。しかし肖像画の注文なんてそうそうないらしく、皆一様に暇そうだ。目の前には大きな通りが伸びているのだけれど、走る車はあまりなく、ギャラリーにも道にも長閑な雰囲気が漂っていた。
ギャラリーに飾ってある絵も画家もそのような雰囲気に包み込まれている中では、この辺りを縄張りにしている猫たちもまた、のんきに時間の流れに身を任せているように見える。まあ、猫はどこにいてものんびりしているから周辺の雰囲気はあまり関係ないかも。いずれにしても、ギャラリーが立ち並んでいる歩道の端にある日陰では2匹の猫がゆったりとしていた。
一匹は壁に寄りかかりながら眠そうな顔をしていて、もう一匹は街路樹の上の方を見つめていた。何か虫でもいたのだろうか。じっと見詰めたままだったから、何かこの長閑な雰囲気を破壊するきっかけになるようなものが木の上にあったのかもしれない。
2020年7月 動物 インドネシア | |
猫 ジャカルタ 歩道 木 |
No
11614
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年07月23日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF