ジャカルタを南北に伸びるハヤム・ウルク通りを南へ向かって歩いていた。途中には画家が作品を描いていたり、古物商が古銭を並べていたりしていた。それを横目に進んでいくと、その最後を飾るのは指輪屋だった。男が道端に出した箱の中には指輪がいくつも並べられていた。
指輪と言っても、女性が好んで身につけるような華奢なものではなかった。大きな貴石が付いた存在感のある指輪ばかりだ。男性用なのだろう。周りにたむろしている人も男性ばかりだった。
インドネシアには男性がこのような大きな貴石の指輪を付ける習慣があるのだという。理由のひとつは単純に装身するため、もうひとつは石の持つ効用を利用するためなのだそうだ。そう。インドネシアでは宝石や貴石に不思議な力が宿っていると信じられているのだ。そのため、ここで売られている指輪も、単なる装身具というよりもお守りという意味合いの方が強いのかもしれない。そう言われて改めて指輪を眺めると、どれもこれもアクの強そうな石ばかりに見えてきた。
2020年5月 インドネシア 人びと | |
ジャカルタ 男性 指輪 露天商 |
No
11539
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年05月24日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF