チルボンにあるカノマン市場には2階建ての建物が二棟建っていて、2階に上る階段があるわけなのだけれど、これが1階に立ち並ぶお店の奥にあって分かりづらい。買い物客の間を掻き分けて、建物の奥に行かないと階段に辿り着かないのだ。2階にあるお店への導線としては出来が悪い。
僕も買い物客を掻き分けて階段のところまでやって来た。階段は奥にあるだけでなく、昼間なのにちょっと薄暗い。買い物客に2階に上がってほしくないと考えているのではないかと勘ぐってしまいたくなるくらいだ。
階段の途中で立ち止まり、1階にあるお店と買い物客を振り返る。ここの通路にも店舗を構えられなかった人びとが自分の売り物を並べて商売していた。階段の下では枝に付いたままのランブータンを置いて売っている人が、その先の通路には何を売っているのか分からないけれど大きなカゴを床に置いている人も見えた。
しばらく眺めていると、黒いチャドルをまとった女性がやって来てランブータンを買っていた。そして、女性は手を伸ばして売主に代金を支払っていた。よく見てみると、売った方の女性はチャドルもヒジャブもかぶっておらず、髪の毛を顕にしている。イスラム教徒ではないのかもしれない。
2021年1月 インドネシア 人びと | |
チャドル チルボン 果物 市場 買い物客 |
No
11792
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年01月20日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF