チルボンにあるカノマン市場の中を歩いていると、ちょっと青みがかった大量の卵を売っている女性がいた。卵の殻には何かが印字されていて、見るからに生卵ではない。東南アジアで生卵ではない卵を大量に売っているとなると、僕はあるものを思い出す。フィリピンでバロットと呼ばれる孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵だ。
これは中国や東南アジアではメジャーな食べ物で、ベトナムではホビロン 、カンボジアではポンティアコーン、中国では毛蛋 、死胎蛋、鴨仔蛋などと呼ばれている。呼び名は忘れてしまったけれど、ラオスでも売られていたと思う。僕は食べたことがないけれど、食べると骨がコリコリして美味しいらしい。でも卵を割ると孵化寸前のアヒルの雛の姿が現れる代物だ。僕にはちょっとハードルが高い。
よく見てみると、陳列された卵の中に見本のように半分に割ったものが置かれていた。それを見ると、これらはバロットのようなものではなく単なるゆで卵だ。女性に買えとせがまれていたわけでもないのに、ただのゆで卵だと知ってちょっと安心した。
2021年1月 インドネシア 人びと | |
チルボン 卵 ヒジャブ 市場 女性 |
No
11794
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年01月22日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF