建物だけは一丁前に大きいチルボンにあるカノマン市場の2階を歩いていた。1階でさえメインストリートに面したところ以外にはあまりお店のない建物の2階は予想通り静かだ。ところどころに工房のようなものがあって、中にミシンが置いてあったりするけれど、基本的にお店に誰もいないし、買い物客もいない。工房の中のミシンも音を立てることなく静かなままだった。
まるで廃屋のように静まり返った市場の中を歩いていると、管理事務所のような部屋の前にやって来た。市場全体を管理している事務所なのだろうか。壁にはここカノマン市場のデータがでかでかと書かれている。そして、そのデータの下に置かれていたソファの上で男が寝ていた。
この市場の朝は早い。6時半には始まる。そのためだろう。昼過ぎに市場の中をウロウロすると、この男と同じように寝ている人びとをあちらこちらで見かける。朝早いから昼過ぎにはひと仕事を終えて、疲れてしまっているようかのよう。そして寝ているのは何も男性ばかりではない。女性もそこら辺で寝ている。ここではある意味男女平等で、女性も男性と同じように働いて、疲れたら同じように昼寝するのが当たり前なのだろう。
2021年2月 インドネシア 人びと | |
チルボン 市場 昼寝 ソファ |
No
11805
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年02月02日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF