市場の中は雑多だった。ここチルボンにあるカノマン市場は昔ながらの市場で、大きな建物の中に果物や肉や魚を売る店がひしめいていた。建物の前には買い物客を目当てにしたベチャが客待ちをしているし、建物の中にお店を構えられなかった人が自分の小さな店を開いていたりする。多くの人が買い物に訪れていて、のどかな町の活気を感じられる場所だった。
写真の右側には青果店が写っている。南国らしく様々な種類の果物が陳列されていた。その横に伸びる通路の端には、打って変わって魚を売る女性たちが店を開いていた。こちら側にいた人たちは建物の中に店舗を構えられなかった人たちだ。自身は小さな椅子に腰掛けて、バケツのような容器の上に置いたトレイに魚を載せて売っていた。売られている果物の種類も多いけれど、魚の種類も多い。この町の主要産業は漁業だ。
この市場に来るまでに多言語で書かれた大きな門を見かけて、この町には様々な国の文化が混ざっているという印象を受けたけれど、市場ではあまりそのような多文化は感じられなかった。華僑が多いというが、漢字を使ったりして華僑を全面に出した雰囲気はどこにもない。全体的には田舎町の市場といった雰囲気だった。
2021年1月 町角 インドネシア | |
チルボン 魚売り 青果店 市場 シルエット お盆 傘 |
No
11791
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年01月19日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
チルボン / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF