いつもどおり路地を巡っていた。大通りを歩いてもあまり面白くないのだ。道を行き来しているのは自動車ばかりだし、立ち並んでいるお店もフランチャイズチェーンばかりだったりする。そうなると、そこでのんびり時間を過ごしている地元の人なんていない。だからこそ細い道の方が歩いていて楽しい。特に住宅街の中の路地には日本とは違う日常生活が溢れていて興味は尽きないのだ。
そんな訳で、この時も大きな通りから脇にそれて細い道を歩いていた。でも、僕の期待とは裏腹にあまり人通りはない。道端で井戸端会議している人たちの姿もない。それでも、僕は進んでいった。しばらく進んでいくと、道の先に煙が上がっているのが見えてきた。近寄ると、男が人気のない路地で肉を焼いている。大きな肉の塊が幾つも鉄板の上に並べれていた。周囲にはもうもうとした煙が立ち込めている。男はここで屋台を営んでいるようだけれど、こんな人通りの少ない路地で商売が成り立つのか、僕にはよく分からない。
2018年8月 人びと タイ | |
バンコク 食べ物の屋台 男性 肉 煙 |
No
10694
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年08月16日
更新日
2024年02月04日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA