どういう風の吹き回しか、セントラルワールドへやって来てしまった。ここはバンコクの中でも最先端のファッションに彩られたエリアだ。並んでいるお店も東京でも目にしたことのあるハイブランドの店が多い。ここではあまり異国情緒な雰囲気に浸ることはできない。正直なところ、ここに来てもあまり面白くないのだと思っていた。そんなエリアで僕の目を引いたのはあちらこちらに置かれているアート作品だった。村上隆を連想させるような大きなオブジェが色々と展示されている。訪れるまではここにそのようなものが置かれているのは知らなかっただけにちょっと意外だった。歩道橋を歩いていても、屋根には目の大きな不思議な生き物が描かれている。そして、その先には国王の肖像が掲げれていた。ここでは伝統と目新しさが混在している。
このようなアート作品を見ていると、タイの人々も相当に余裕が出てきているのだと実感する。腹の膨れないアート作品を展示しているのは衣食住が満たされている証拠だ。悲しいことに、日本からその余裕が徐々に失われつつあるような気がしてならない。
2018年8月 町角 タイ | |
作品 バンコク ポートレート |
No
10695
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年08月17日
更新日
2024年02月04日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA