歩いている途中で見つけた市場は閑散としていた。ほとんどのお店が閉まっている中で、なぜだか肉屋だけが営業をしている。若い男たちが薄暗い市場の中で豚肉を捌いていた。そして、切り分けられた豚肉は部位ごとにまとめられている。青い籠の中には豚足だけが集められていた。何本もの豚足が入っている。一体何頭の豚を捌いたのだろう。
豚足はタイ料理では一般的な食材だ。豚足を使ったタイ料理と言うと、八角やシナモンなどを使ったスープでとろとろに煮込んで、ご飯に載せたカオカームーを思い浮かべてしまう。タイでは定番中の定番の料理だ。写真の豚足も無造作に籠の中に入れられてはいるものの、立派な肉屋の売り物なのだ。でも、この豚足を見ても、あまり美味しそうには感じられない。血も滲んでいるし、なんだか廃棄するもののように見えてしまう。これがスパイスと一緒に煮込むことによって、美味しそうなカオカームーに変身するとは俄には信じられなかった。
2018年8月 食べ物 タイ | |
バンコク 籠 食材 肉 |
No
10713
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年08月30日
更新日
2024年02月03日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA