市場の閑散としていて静かだった。そんな市場の一区画で肉屋だけが働いていた。他のお店は全て閉まっているのだけれど、肉屋だけが仕事している。このことが肉屋がかなり繁盛していることを意味しているのかは分からない。ひょっとしたら、ただ単に残業代を稼ぐために残業をしているだけなのかもしれない。いずれにしても、肉屋の若者たちは楽しそうに仕事をしていた。写真の若者もそのひとりだ。
同僚たちと同じように、この若者も上半身裸になって、腰にはズボンが汚れないようにビニールを巻いている。剥き出しの肩には大きな入れ墨が見えた。そして、手には中華包丁のような形の肉切り包丁を持っている。写真を撮っている間も、男はせっせせっせと仕事をこなしていく。大きな豚肉の塊がどんどんと切り分けられていた。そのような状況の中で、周囲を見渡しても冷蔵庫の類いはどこにも見当たらない。捌かれた豚肉はどうやって保存するのだろう。ひょっとしたら、客が買いに来るまで常温で保存されるのかもしれない。
2018年8月 人びと タイ | |
バンコク 肉屋 肉 上半身裸 刺青 |
No
10711
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年08月28日
更新日
2024年02月03日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA