東京都内でもっとも古い寺院が浅草にある浅草寺であるのを知っている人は多いと思う。では2番めに古いお寺がどれかを知っている人はどれくらいいるだろう。ナンバー1の知名度に比べ、ナンバー2の知名度はぐっと落ちてしまうから、知らない人も多いのではなかろうか。だからといって調布に建つ都内で2番めに古い寺院である深大寺の境内が閑散としているかと問われれば、それは否だ。名物の深大寺そばを出すお蕎麦屋さんだけでなく、深大寺の境内も多くの人で賑わっている。
縁起によると建立されたのは733年というから、深大寺には1300年近い歴史がある。そんな古刹の境内の一画に、どう見ても新しい像が鎮座している。屋根の下で太鼓腹を誇示するかのように微笑んでいる大黒天と恵比寿尊だ。古く見えないのもそのはず、もともとは個人宅にあったものを縁あってこの地に遷座したのは2006年のこと。まだそれほど時間は経っていないのだ。
にこやかな顔していて有り難みは感じるものの、深大寺にある国宝の銅造釈迦如来倚像と比べるとどうにも威厳が感じられない。もっともこの大黒天像と恵比寿尊像も1000年くらいここに鎮座し続けられたら、国宝に指定される日もやってくるかもしれない。
2022年8月 人びと 東京 | |
調布 像 寺院 参拝客 |
No
12338
撮影年月
2022年5月
投稿日
2022年08月01日
更新日
2023年08月11日
撮影場所
調布 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35