ジャカルタにある金徳院の大きな香炉は屋根の下に設置されていた。参拝客が次から次へと線香を差していくので、何本もの線香が香炉の中に突き刺さっているのが見え、中央にはまるでボスのような太くて長いロウソクが立てられていた。
近づきつつある春節を祝うために境内には何本ものロウソクが立てられていたから、おそらくはこの香炉の中央に立てられているロウソクも同じ理由で立てられているだけだろう。しかしながら、やって来た参拝客が皆この太いロウソクに向かってお参りをするから、なんだかこのロウソクがこの寺院に祀られた神様のように見えてしまっていた。参拝客よりもずっと高い位置にあるからなおさらだ。
日本ではお参りするときは胸の前で合掌するけれど、東南アジアでは胸の前でなく頭よりも手を高く上げて合掌するのが一般的だ。写真の中に写っている人びとも、合掌している人はみな頭よりも上で手を合わせている。中には、その上げて合掌している手に線香を挟んで持っている人も見える。合掌なんて、どこの国でも同じようにするものだと思っていたけれど、実際に観察すると微妙な違いがあるのが興味深い。
2020年6月 インドネシア 人びと | |
香炉 ジャカルタ 祈る シルエット 寺院 参拝客 |
No
11573
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月20日
更新日
2024年09月25日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF